防寒作業服は「とにかく分厚いものを買えば安心」というアイテムではありません。分厚くすれば動きにくくなり、濡れる現場では中綿が水を吸って逆に体温を奪います。反対に、薄手の防風インナーだけで足りる現場もあります。
この記事では、防寒作業服を「軽防寒」「中綿防寒」「防水防寒」「防風インナー」の4タイプに整理して、気温と作業内容からどれを選ぶべきかを解説します。制服えらび.comで取り扱っている防寒着を、タイプごとに価格と特徴つきで紹介します。
※価格・仕様は2026年8月時点、各商品ページの記載に基づくものです(すべて税込)。サイズによって価格が変わる商品がありますので、最新の情報は各商品ページをご確認ください。在庫はカラー・サイズごとに異なりますので、ご希望の組み合わせは商品ページの在庫表示でご確認ください。
防寒着選びは「気温」より「作業内容」で決まる
同じ0℃の現場でも、必要な防寒着はまったく違います。判断の順番は次の3つです。
- 濡れるか(雨・雪・水を扱う作業か)
- 動くか(歩き回る・登る・しゃがむ作業か、それとも立ち続け・座り続けか)
- 上に何も着られないか(制服やハーネス、上着の指定があるか)
濡れる可能性がある現場では、保温力より先に防水性を確認してください。中綿は水を含むと保温力が落ちるため、雨のなかで中綿ブルゾンを着続けると、着ていないより冷えることがあります。
逆に、動きの多い作業では厚着そのものが負担になります。薄くても風を止められれば体感温度は大きく変わるので、防風性の高い薄手のジャケットやインナーのほうが快適な場合があります。
防寒作業服の4タイプと選び方の目安
| タイプ | 向いている時期・現場 | 価格の目安(税込) |
|---|---|---|
| ① 軽防寒 | 秋口〜初冬、動きの多い作業、屋内外の出入りが多い | 3,168円〜6,985円 |
| ② 中綿防寒 | 真冬の屋外、立ち作業・警備・資材管理 | 5,067円〜7,807円 |
| ③ 防水防寒 | 雨・雪・寒冷地、屋外に長時間出る作業 | 6,600円〜32,340円 |
| ④ 防風インナー | 厚着できない現場、制服の下に仕込む | 6,820円〜18,425円 |
タイプ① 軽防寒|秋口から使えて、動きを邪魔しない
9月下旬から11月、そして真冬でも屋内外の出入りが多い現場で使いやすいのが軽防寒です。厚みを抑えつつ、風と小雨を止めることに重点を置いたタイプ。人数分そろえるときの単価が低いのも利点です。
とにかく単価を抑えたい|アイトス AZ50122 ストレッチブルゾン

MA-1タイプのブルゾン。ストレッチタフタで伸縮性があり、HUMA3D立体裁断で腕を上げる動作を妨げません。軽撥水加工付き。衿・袖口・裾がリブ仕様なので風が入りにくく、左袖にペン差し付き。3S〜6Lまでのサイズ展開です。
価格:3,630円〜4,730円(税込・サイズによる) AZ50122の商品詳細ページへ
フードが必要な現場に|アイトス AZ10301 フードインジャケット

表地はリップストップ、裏地はメッシュ。軽撥水・防風で、フードは衿に収納できる仕様です。フードが常に出ていると引っかかりの原因になる現場でも使いやすく、ラグランスリーブで肩の可動域が広いのが特徴。衿にはチンガードが付いています。
価格:4,345円〜4,895円(税込・サイズによる) AZ10301の商品詳細ページへ
機動性を最優先するなら|アイトス AZ10307 防寒ジャケット

ニット裏フィルムPUラミネートの防風・軽量ストレッチ素材。背中の裏側上部にフリースが入っているので、薄さのわりに背中が冷えにくい構成です。袖口はゴムシャーリング、背中にリフレクター、圧着ファスナー付きポケットと袖ペン差し付き。
価格:6,270円〜6,820円(税込・サイズによる) AZ10307の商品詳細ページへ
夜間・薄暮の作業には反射材付き|アイトス AZ1961 中綿ブルゾン

中綿入りの軽防寒ブルゾン。衿・胸部・背ヨークに反射バイピング、左裾に反射ワッペンが入っており、日が短くなる時期の屋外作業や交通誘導に向いています。フードは収納式、袖アジャスターと内ポケット付き。
価格:6,435円〜6,985円(税込・サイズによる) AZ1961の商品詳細ページへ
電熱パッドも足せるベスト|バートル 3214 ヒーターベスト

防水・防風・撥水機能を持つストレッチ素材(耐水性10,000mm)のベスト。ダブルジップ仕様で、インナーとしてもライトアウターとしても使えます。ベスト単体でも風を止める軽防寒として機能します。
さらにボディ内側にサーモクラフト(電熱パッド)を装着できる仕様。ただしサーモクラフト(電熱パッド)とエアークラフトバッテリーは別売りです。組み合わせられるパッドの品番は限られていますので、発熱させて使う予定の方は、対応パッドの品番をご購入前にお問い合わせください。
価格:3,168円(税込)/サイズ M・L・XL/カラーはザック・ブラック・サーフブルー・カモフラブラックの4色展開ですが、2026年8月時点で在庫があるのはブラック(L・XL)とカモフラブラック(M・L・XL)です 3214の商品詳細ページへ
タイプ② 中綿防寒|真冬の屋外で立ち続ける現場に
体を動かさない時間が長い作業ほど、保温力そのものが必要になります。警備・交通誘導、資材の受け入れ、屋外での監視業務などが典型です。
バートルの7210・7211・7212は、軽量・防風・保温性のマイクロドットシェル素材に、全天候型保温素材「サーモトロン ラジポカ」を内側に配した共通構成。静電気防止素材「メガーナ」が「サーモトロン ラジポカ」に内蔵されています。ただし帯電防止作業服の規格(JIS T8118など)への適合は商品ページに記載がありませんので、規格適合が必要な現場では必ず事前にお問い合わせください。首まわりにはマイクロブロックフリース。いずれも男女ユニセックス対応です。
バートル 7210 防寒ブルゾン(大型フード付)

サイズ展開 SS〜5L。価格:6,101円(税込) 7210の商品詳細ページへ
バートル 7211 防寒ブルゾン(大型フード付)
7210と同系統のモデル。サイズ展開 SS〜5L。価格:6,876円〜7,807円(税込・サイズによる) 7211の商品詳細ページへ
下半身も冷える現場に|バートル 7212 防寒パンツ

上だけ厚着しても、足腰からは体温が逃げ続けます。とくに立ち仕事とコンクリート床の現場では、防寒パンツの有無で体感がまったく変わります。ブルゾンと同素材・同構成でそろえられます。サイズ展開 S〜5L。
価格:5,067円〜5,997円(税込・サイズによる) 7212の商品詳細ページへ
タイプ③ 防水防寒|雨・雪・寒冷地はここを妥協しない
防水性能は「耐水圧(耐水度)」という数字で表され、数字が大きいほど水の浸入に強いと考えてください。あわせて「透湿性」も重要です。透湿性が低いと汗が内側にこもり、結果的に濡れて冷えます。
| 商品 | 耐水圧(耐水度) | 透湿性 |
|---|---|---|
| バートル 7620 防水防寒ジャケット | 15,000mm | 15,000g/m²/24hrs |
| 旭蝶 51031 ゴアテックス防寒コート | 35,000mmH2O以上 | 14,400g/m²/24hr以上 |
| 旭蝶 51030 ゴアテックスレインパンツ | 35,000mmH2O以上 | 10,800g/m²/24hr以上 |
コストと性能のバランス|バートル 7620 防水防寒ジャケット

耐水圧15,000mm・透湿性15,000g/m²/24hrsの2レイヤー高密度リップクロスを使用したアウター。縫い目からの浸水を防ぐ防水シームテープ加工、袖と裾にはライムリフレクターを配備。裏地には全天候型保温素材「サーモトロン ラジポカ」を背面に採用し、帯電防止素材「メガーナ」入り。この性能で6,600円からという価格は、人数分そろえる現場で現実的な選択肢になります。
サイズ展開 S〜3XL・男女ユニセックス(2026年8月時点、3XLは全カラー在庫切れです)。価格:6,600円〜7,425円(税込・サイズによる) 7620の商品詳細ページへ
寒冷地・長時間の屋外常駐に|旭蝶 51031 ゴアテックス防寒コート

耐水度35,000mmH2O以上(JIS L1092B法)、透湿度14,400g/m²24hr以上(JIS L1099B-2法)。寒冷地仕様・アウトフード・シームテープ・反射材つきの本格仕様で、20回洗濯後もこの性能を保持すると明記されています。電力・通信・インフラ系のように、天候を選べない屋外常駐がある現場向けの一着です。
サイズ展開 S〜5L。価格:31,515円〜32,340円(税込・サイズによる) 51031の商品詳細ページへ
下半身も同水準でそろえるなら51032 ゴアテックス防寒パンツ(22,055円〜・税込)を組み合わせます。防寒までは不要で雨対策だけなら51030 ゴアテックスレインパンツ(13,530円〜・税込)という選択肢もあります。
軽さも欲しいなら|旭蝶 51040・51041 ゴアテックスオールウェザー
GORE-TEX PACLITEを使った軽量タイプ。高耐水性・高透湿性・防風性を保ちながら軽さを優先した構成で、ジャケット(51040)は止水ファスナー・フードのドローコード・袖口アジャスター、パンツ(51041)はウエスト総ゴムと裾アジャスターという実務仕様です。移動が多く、着たまま長時間動く作業に向きます。
- 51040 オールウェザージャケット:24,365円〜25,190円(税込)
- 51041 オールウェザーパンツ:12,430円〜13,255円(税込)
タイプ④ 防風インナー|厚着できない現場の切り札
制服や指定のブルゾンがある、ハーネスを装着する、狭い場所に入る——こうした現場では、そもそも厚着ができません。そこで効くのが、薄くて風を止める防風インナーです。
旭蝶のウインドストッパーシリーズは、高い防風性と透湿性を組み合わせたインナー向けのライン。防風・透湿を主眼にした素材で、防水を目的としたものではありません。雨のなかで着るなら、上にタイプ③の防水アウターを重ねる前提で考えてください。
旭蝶 ウインドストッパーシリーズ

| 品番 | アイテム | 価格(税込) |
|---|---|---|
| 51036 | ベスト(もっとも薄く仕込みやすい) | 6,820円〜7,645円 |
| 51035 | パンツ | 8,250円〜9,075円 |
| 51034 | シャツ | 9,955円〜10,780円 |
| 51033 | ジャケット | 11,220円〜12,045円 |
| 51039 | ソフトシェルパンツ(アウター寄り) | 13,200円〜14,025円 |
| 51038 | ソフトシェルジャケット(アウター寄り) | 17,600円〜18,425円 |
まず1枚試すなら、いちばん薄く着られる51036 ベストが入口として扱いやすいです。ソフトシェルの51038・51039は反射バイピング(51038は衿裏フリースと袖口アジャスターも)が入り、インナーというよりアウター寄りの使い方になります。
電熱ウェアと組み合わせるときの考え方
電熱ウェアは「発熱」、防寒着は「保温」。役割が違うので、組み合わせると効率が上がります。発熱した熱を逃さないアウターがあれば、電熱の設定を弱に落としてもバッテリーが長持ちします。
おすすめの構成は「インナー → 電熱ベスト → 防寒アウター」の3層です。ただしアウターを重ねた状態で「高温」を長時間続けると熱がこもりやすくなるため、低温やけどに注意してください。重ね着するときこそ、こまめに設定を落とす使い方が向いています。
電熱ウェア側の選び方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
電熱ウェアの選び方|電熱ベスト・電熱パンツで失敗しない5つのチェックポイント
発注前のチェックポイント
サイズは「中に何を着るか」を決めてから選ぶ
防寒アウターは、下にインナーや電熱ベストを着ることが前提です。普段のシャツと同じサイズで選ぶと、着込んだときに窮屈になって腕が上がらなくなります。重ね着する枚数を決めてからサイズを判断してください。
3L以上は価格が変わる商品がある
アイトス(HERO’S UNIFORM)や旭蝶の商品は、サイズが大きくなると価格が上がります。人数分の見積もりを作るときは、大きいサイズの人数を先に確認しておくと差異が出ません。カートに入れた時点で金額が反映されます。
反射材・静電気・フードの有無を要件から確認する
- 反射材:夕方以降の屋外作業や交通誘導があるなら必須。AZ1961、AZ10307、7620、旭蝶の各モデルに配備
- 静電気防止:帯電防止素材「メガーナ」入りはバートル7210・7211・7212・7620。ただし規格適合が要件なら、対応品かどうかを事前にご確認ください
- フード:引っかかりが危険な現場では収納式フード(AZ10301、AZ1961)を選ぶ
発注は寒くなる前に
防寒着はシーズンに入るとサイズ欠けが起きやすいアイテムです。制服えらび.comでは商品出荷が3〜5営業日後のご発送となりますので、人数分をまとめてそろえる場合は10月中の発注をおすすめします。33,000円以上のご注文で全品送料無料です。
まとめ|迷ったときの判断順
- 濡れる現場か → はいなら防水防寒(7620/旭蝶ゴアテックス)
- 上に何も着られないか → はいなら防風インナー(旭蝶ウインドストッパー)
- 止まっている時間が長いか → はいなら中綿防寒(バートル7210・7211+7212)
- 動きが多い・秋口から使いたい → 軽防寒(アイトスAZ50122・AZ10301・AZ10307)
- それでも寒い → 電熱ウェアを内側に足す
「暖かさ」だけを基準にすると、動きにくい・濡れて冷える・上に着られないといった別の問題が出ます。濡れるか、動くか、上に着られるか。この3点を先に決めれば、選ぶべきタイプはひとつに絞られます。
※記載の価格・仕様は2026年8月時点、各商品ページの記載に基づくものです。サイズによって価格が異なる商品があります。最新の情報は各商品ページをご確認ください。

