バートル エアークラフトの正しい洗い方とお手入れ方法|ファン・バッテリーのケアも解説

バートル

バートルのエアークラフトは、ウェア本体・ファンユニット・バッテリーの3つで動く仕組みです。この3つはそれぞれ扱い方が違います。まとめて洗おうとすると壊しますし、逆に必要以上に洗うとウェアの性能が先に落ちます。

この記事では、シーズン中のお手入れからシーズンオフの保管まで、順番に整理します。

この記事の情報について
取扱説明書」と書いた項目は、メーカーが公開しているAC10バッテリーの取扱説明書AC10-1/10-2ファンユニットの取扱説明書(いずれもPDF)に記載されている内容です。「メーカー記載」は、バートルの商品情報に明記されている内容です。それ以外は一般的な取り扱いの目安です。水温や洗剤など製品ごとに条件が変わる項目は、お手持ちの製品の洗濯表示と取扱説明書を優先してください。
出典:京セラインダストリアルツールズ「AC10 リチウムイオンバッテリー 取扱説明書」/「AC10-1・AC10-2 ファンユニット 取扱説明書」

洗う前に、必ず外す3つ

洗う前に、この3つを外す 1 バッテリー 2 ケーブル 3 ファン 仕上げ ファンホールを閉じる

ウェアを洗う前に、バッテリー・ケーブル・ファンユニットを必ず取り外してください。取扱説明書には「洗濯時には必ず電気部品(ファン2個、バッテリー、ケーブル)を全て取外し、ウェアだけを洗濯してください」と明記されています(取扱説明書)。外したあとは、ウェアのファスナーを閉めてから洗濯します。これも説明書の手順どおりです。

あわせて、衣類に付いている洗濯表示タグを確認してください。素材や加工によって上限の水温や洗い方が変わります。この記事の内容よりも、お手持ちの1着に付いている表示が優先です。

組み合わせの確認も、このタイミングで

AC10バッテリーの取扱説明書には、AC10-1/AC10-2ファン、IC10-1ペルチェファンの専用品と明記されています(取扱説明書)。AC09-1/AC09-2以前のファン、AC320以前のファンケーブル、AC09-3以前の充電器は使用できません。一方でエアークラフトウェアとの組み合わせは可能、とも書かれています。シーズン前後で部品を出し入れするときに取り違えやすいところなので、このタイミングで確認しておくと安心です。

ウェア本体の洗い方

その前に|何を守るために気を使うのか

涼しさの正体は、表面の加工 加工が効いているとき 反射 水をはじく アルミCコーティング 遮熱・UVカット・撥水 加工が落ちたとき 熱が通る しみる 生地は無事でも 遮熱と撥水だけ先に落ちる

エアークラフトのウェアは、表地にアルミCコーティングを施した素材が使われています。2026年モデルのAC1191やAC2094HBは遮熱効果−9℃、2025年モデルのAC2064は遮熱効果−8℃と、あわせてUVカットと撥水加工が備わっています(いずれもメーカー記載)。

つまり「涼しさ」の正体は表面の加工です。生地が破れていなくても、この加工が落ちれば遮熱も撥水も弱まります。洗い方に気を使う理由はここにあります。

洗濯機で洗う場合

  • ファンホールのファスナーを閉じてから洗う
  • 洗濯ネットに入れて、生地どうしの摩擦を減らす
  • 弱水流・手洗いコース・おしゃれ着コースなどデリケートなコースを選ぶ
  • 洗濯表示に書かれた上限の水温を超えない
  • 脱水は短時間で切り上げる

柔軟剤は使わないでください。取扱説明書に「柔軟剤と乾燥機は絶対に使用しないでください」と明記されています(取扱説明書)。ウェアの損傷や縮みの原因になるためです。漂白剤については説明書に記載がないため、洗濯表示の指示を確認してから判断してください。

手洗いする場合

汚れが軽いときや、加工をできるだけ長持ちさせたいときは手洗いが向きます。強くこすったり、ねじって絞ったりしないでください。押し洗いで汚れを落とし、水気はタオルで挟むように取ります。水温は洗濯表示の範囲内にしてください。

乾燥

乾燥機は使わないでください。これも取扱説明書が「絶対に使用しないでください」としている項目です(取扱説明書)。形を整えて、風通しのよい日陰で干すのが基本です。直射日光も色あせの原因になります。

あわせて、ファン取付け部分にアイロンをかけたり、折り曲げたりしないでください。取付け部分のゆがみの原因になると説明書に書かれています(取扱説明書)。またぬれたウェアに、ファンやバッテリーを取付けたまま放置しないでください。ファンやバッテリーの腐食につながります。

洗う回数を減らすほうが長持ちします

毎回全体を洗うより、汚れた部分だけを部分洗いするほうがコーティングへの負担は小さくなります。シーズン中は部分洗いでしのぎ、シーズン終わりにしっかり洗う、という使い分けが現実的です。

ファンユニット(AC10-1)のお手入れ

バートル AC10-1 エアークラフト ファンユニット 2026年モデル

ファンは水洗いできます。ただし洗い方が取扱説明書に手順として決められています。ここは自己流でやると壊れるところなので、そのまま引用します。

ファンの洗浄手順(取扱説明書) 1 ウェアとケーブルを外す 2 ラバーキャップを差し込む 3 水道水に10秒さらす 4 自然乾燥で完全に乾かす 出典:AC10-1・AC10-2 ファンユニット 取扱説明書
  1. ファンをウェアから取り外す。ケーブルもファンから抜く
  2. ラバーキャップをケーブルの差込口に差し込む差込口に水が入ると故障・破損の原因になります
  3. ファンを水道水に10秒程度さらして、表面のほこりを洗い流す
  4. 自然乾燥で完全に乾燥させる
  5. ラバーキャップを元の位置(収納位置)に差し込む

ファンの洗浄で「やってはいけない」こと

  • 洗剤やクリーナーは使わない
  • ブラシやたわしなどで洗わない
  • ファンは分解しない
  • 必ず真水(水道水)で洗う
  • 溜めた水に浸けたり、強い水流で洗わない
  • 完全に乾燥するまで使用しない
  • ドライヤーは使わない(変形の原因になります)
  • エアーガンによる清掃は行わない(メーカー記載)

すべて取扱説明書に列挙されている項目です(エアーガンのみ商品情報の記載)。現場にコンプレッサーがあるとつい吹きたくなりますが、やらないでください。

「プロペラを外して洗う」はどうなのか

商品情報にはAC10-1の特長として「プロペラ取り外し可能な清潔設計」と書かれています(メーカー記載)。一方で、取扱説明書の洗浄手順に分解の工程はなく、「ファンは分解しないでください」と明記されています(取扱説明書)。

迷ったら、取扱説明書の手順(水道水に10秒さらして自然乾燥)に従ってください。この記事では、分解を前提とした洗い方は案内しません。

なお粉じんの多い場所では使用しないでください。粉じんを吸い込んでファンが破損するおそれがある、と説明書に記載されています(取扱説明書)。別売のAC200ファンフィルターで異物の吸込みを低減できますが、完全に防ぐものではなく、取り付けると風量は弱くなります(取扱説明書)。

洗ったあと、組み直すときの注意

ケーブルのプラグは、バッテリー側とファン側でサイズが違います。取扱説明書は「必ずファンから取付けてください。挿し間違えは破損の原因です」としています(取扱説明書)。また、プラグの抜き差しは必ずコネクターまたはプラグ部分を持って行ってください。端子の破損や変形は保証の対象外です。

AC10-1ファンユニットの商品詳細ページへ

バッテリー(AC10)のお手入れと保管

バートル AC10 エアークラフト リチウムイオンバッテリー 2026年モデル
水の扱いは、ファンとバッテリーで違う ファン AC10-1 ○ 水道水で10秒 さらして洗い流す (メーカー記載) × 洗剤・ブラシ・強い水流 エアーガン・ドライヤーも不可 バッテリー AC10 × 防水機能なし 「洗浄しないでください」 (取扱説明書) × 水洗い・水没 保証対象外・修理不可

ここは、ネット上の情報が混ざりやすいところです。結論から書きます。バッテリーに防水機能はありません。

ファンユニットの取扱説明書には、はっきり「バッテリーは洗浄しないでください。防水機能がありません。」と書かれています(取扱説明書)。IP55等級が記載されているのは、ファン(AC10-1/AC10-2)の仕様表のほうです。バッテリーAC10の仕様表にIP等級の記載はありません。

バッテリー側の取扱説明書も、「水洗いは絶対にしないでください」「水洗いや水没した商品は、保証の対象外となります」「本商品は、構造上修理不可となっております」としています(取扱説明書)。使用についても、ウェア・充電器・ファン・バッテリーを雨中や、湿った・ぬれた場所で使用しないよう指示されています

汚れは乾いた布か石けん水でふき取ります(取扱説明書)。ガソリン・シンナー・石油類での清掃は本体をいためるため、使わないでください。なお、ファン側のIP55についても説明書は「永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって性能が低下する可能性があります」と注記しています。等級を理由に濡らしにいく使い方は、どちらの部品でも想定されていません。

取扱説明書に明記されている注意

  • 水洗いは絶対にしない。水洗い・水没した商品は保証の対象外
  • ガソリン・シンナー・石油類で清掃しない(本体をいためます)
  • 充電には必ず同梱の充電器を使う。AC09-3以前の充電器は使用不可
  • 専用ファン(AC10-1/AC10-2、IC10-1)以外と組み合わせて使用しない
  • 可燃性の液体やガスのある場所で使用・充電しない
  • 落下や外装の亀裂・損傷があるバッテリーは絶対に使用しない
  • 工具箱や釘袋など金属物と一緒に保管しない(ショート防止のため通気性のよい袋に入れる)
  • 使用時間が極端に短くなったバッテリーは使用しない

シーズンオフの保管

ここは長年あいまいに扱われがちなところですが、取扱説明書に具体的な指示が書かれています。

長期保管のめやす(取扱説明書) 80% 電池残量の目安 -10〜45℃ 保管時の温度 6ヶ月 に一度は充電する 出典:AC10 リチウムイオンバッテリー 取扱説明書

取扱説明書は、バッテリーを長期間保管する場合として次の項目を挙げています(取扱説明書)。

  • 電池残量80%を目安に保管する(満充電でも空でもない、という指示です)
  • 6ヶ月に一度は充電する
  • 高温を避ける。とくに45℃以上の場所での長期保管はしない
  • -10℃以下で保管しない(仕様上の保管時温度は-10℃〜45℃)
  • 熱源の近くや直射日光の当たる場所で保管しない
  • 結露するような温度変化が大きい場所に保管しない
  • 湿度が高い場所を避け、低湿度の乾燥した場所で保管する。水を付着させない
  • ショートを防ぐため金属物に接触させない
  • 運搬・移動時に落下や大きな振動を与えない
  • 充電器を取り外した状態で保管する

夏場の車内への置き忘れは、この「45℃以上」に簡単に届きます。シーズンが終わったら車から降ろして、室内の乾いた場所へ移してください。

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よくある質問

Q. ファンの洗浄でラバーキャップを差し忘れました

取扱説明書は、ケーブルの差込口に水が入ると故障や破損の原因になるとしています(取扱説明書)。通電せずに、自然乾燥で完全に乾かしてから動作を確認してください。ドライヤーは変形の原因になるため使わないでください。異常があれば購入店またはメーカーにご相談ください。ファンもバッテリーも、構造上修理不可と記載されています。

Q. ファンを付けたまま洗ってしまいました

まず電源を入れないでください。通電は状態を悪化させる可能性があります。ケーブルとバッテリーを外し、風通しのよい場所で十分に乾かしてください。そのうえで、自己判断で使い続けず、購入店またはメーカーにご相談ください。内部に水分が残ったまま使うリスクは、外から見て判断できません。

Q. 洗ったあと、風量が落ちた気がします

まず確認したいのは、内部が完全に乾いているかと、吸気側に汚れやほこりが残っていないかの2点です。プロペラは取り外せるので、汚れを落として、完全に乾かしてから試してください。このときもエアーガンは使わないでください。改善しない場合は購入店またはメーカーにご相談ください。

Q. 表示は30Vなのに、風が弱い気がします

電源を入れる順番を確認してください。取扱説明書には「バッテリーの電源を入れた後にファンを接続すると、出力表示が30Vでも20V出力となります。必ず、ファン接続後にバッテリーの電源を入れてください」と記載されています(取扱説明書)。正しい順番は、ファンを接続してからバッテリーの電源を入れる、です。洗って組み直したあとは、つい先に電源を入れてしまいがちなので注意してください。

Q. ファンとバッテリーは、いつ付け直していいですか

ウェアもファンも完全に乾いてからです。生乾きの状態で通電しないでください。厚手の部分や縫い代は乾きにくいので、触って湿り気が残っていないか確認してください。

Q. 2025年モデルのファンに、AC10バッテリーは使えますか

使えません。AC10バッテリーの取扱説明書には、「AC09-1/09-2以前のファン、AC320以前のファンケーブル、AC09-3以前の充電器は使用できません」と明記されています(取扱説明書)。AC10バッテリーが使えるのはAC10-1/AC10-2ファンとIC10-1ペルチェファンです。

逆向きの組み合わせは条件が違います。ファン側の取扱説明書には、AC10-1/10-2ファンについて「AC260以前のバッテリーおよびAC180ファンケーブルは使用できません」「AC09、IC01、AC08、AC360、AC300を使用する場合はAC320ファンケーブルが必要です」と記載されています(取扱説明書)。いずれにしても、手持ちの型番を説明書で確認してから組み合わせてください。

Q. 柔軟剤や漂白剤は使えますか

柔軟剤は使えません。取扱説明書に「柔軟剤と乾燥機は絶対に使用しないでください」と明記されています(取扱説明書)。漂白剤については説明書に記載がないため、洗濯表示の指示を確認してから判断してください。表示で使用不可となっているものは使わないでください。

Q. どれくらいの頻度で洗えばいいですか

頻度の正解は作業内容によって変わるため、一律には決められません。ただし洗う回数が少ないほどコーティングは長持ちします。汚れた部分だけの部分洗いを使い分けるのが、性能を保ちながら清潔に使うコツです。

シーズン終わりの収納前チェックリスト

  1. ウェア本体を洗い、陰干しで完全に乾かす
  2. ファンをウェアとケーブルから外し、ラバーキャップを差して水道水に10秒、自然乾燥で完全に乾かす
  3. ケーブルの断線やコネクタの汚れがないか確認する(抜き差しはプラグ部分を持って)
  4. 保管中も6ヶ月に一度は充電する(カレンダーに入れておくと確実です)
  5. バッテリーを乾いた布で拭き、残量80%を目安に、充電器を外して-10℃〜45℃の乾いた場所へ
  6. ファンホールのファスナーを閉じた状態で、45℃以上になる場所や湿度の高い場所を避けてウェアを保管する
  7. 来シーズン使う前に、組み合わせ(AC10と、AC10-1/AC10-2・IC10-1)が合っているか確認する

まとめ

  • ウェア:3点を外し、ファスナーを閉じてネットに入れ、弱水流。柔軟剤と乾燥機は絶対NG、陰干し
  • ファン:ラバーキャップを差して水道水に10秒、自然乾燥。洗剤・ブラシ・強い水流・ドライヤー・エアーガン・分解はNG
  • バッテリー防水機能はありません。水洗いは絶対にNG(保証対象外)。乾いた布か石けん水でふき取り、残量80%・-10℃〜45℃の乾いた場所で保管。6ヶ月に一度充電
  • 共通:水温・洗剤はウェアの洗濯表示を優先。バッテリーの数値はすべて取扱説明書の記載どおりです

涼しさの正体は表面の加工です。洗う回数を減らし、乾燥機を避けるだけでも、来シーズンの快適さは変わります。

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